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2025年の大晦日。
この日、初めてUNIZE Seeker D(シーカーD)で走った。
場所は佐賀県唐津市 呼子町 加部島。
年の最後に、どこか静かな場所を走りたかった。
記録というより、空気を残したくて動画も回した。
全編は記事の最後に埋め込んでいます。
呼子から加部島へ。よぶこ大橋を渡る
加部島へ渡るには、よぶこ大橋を渡る必要がある。
想像以上に大きく、走りながら自然と視線が上を向く橋だった。
橋の下には神社があるが、この日は工事中で降りることはできなかった。
橋を渡り切ると、そこが加部島。
まずは島の右側、海沿いの道を走り、田島神社を目指すことにした。
海沿いから、山側へ。思いがけない裏道

田島神社までの道はとても短い。
距離は短いが、ずっと海沿いで、走っていて気持ちがいい。
途中、田島神社の看板とともに、海沿いの道から一段上がった細い道が現れた。
砂利や落ち葉が目立つ、少し山っぽい雰囲気の道。
車ではためらうような細さだったが、Seeker Dならちょうどいいと感じ、そのまま入ってみることにした。
結果的に、それは大正解だった。
景色は素晴らしく、落ち葉と砂利が混じる路面。
海が見える山道という、今回のライドで一番好きになった道だった。
そのまま真っ直ぐ進み、田島神社へ到着した。
初めてのドロップハンドルと戸惑い
今回のSeeker Dは、ドロップハンドルのミニベロ・グラベル。
ドロップハンドルでの実走は、ほぼ初めてに近い。
これまでドロップハンドルに触れていたのは、自宅で使っているスマートトレーナーに接続したロードバイクだけだった。
スマートトレーナーでは、ブレーキも使わず、変速も使わない。
そのため、実走では
ブレーキのかけ方
ハンドルの持ち方
変速の仕方
すべてに慣れていなかった。
下調べを忘れていたこともあり、走り出しはかなり困惑した。
使い方を学んだのは、帰りの車中で見たYouTube動画だった。
坂の先にある景色と、引き返す判断
田島神社のあと、風の見える丘公園を目指した。
ずっと続く坂道は、正直かなりきつかった。
ただ、公園内は自転車で入ることができず、中には入らず引き返した。
無理をしない判断も、この日のライドには合っていたと思う。
杉野原展望台にも向かったが、こちらも工事中で立ち入ることができなかった。
漁港で過ごした、何もしない時間

帰り道、よぶこ大橋を渡る手前で、左側に小さな漁港があるのに気づいた。
距離はおよそ500mから1kmほど。
年末にもかかわらず、多くの人が釣りをしていた。
静かな空気の中で、ルアーが着水する音が響く。
地面に座り、しばらく海を眺めた。
だらっとした雰囲気。
波の音。
とても心地いい時間だった。
冬の海が連れてくる記憶
私は盆地で育った。
そのせいか、小さい頃から海に強い憧れがあった。
父方の祖父母は海沿いに住んでいて、正月には毎年そこへ行っていた。
ある年、両親が離婚することになった。
その翌年の正月、父方の親戚の集まりで離婚の話題が出た。
小学生だった私は居心地が悪くなり、一人で浜辺へ行った。
寒い冬の海で、一人で遊んでいた記憶。
寂しい思い出に聞こえるかもしれないが、悲しい記憶ではない。
冬の海に来ると、自然と思い出す風景の一つだ。
年末年始が、今も好きな理由
私は裕福な家庭で育ったわけではない。
それでも年末年始は特別だった。
大きなクランキーチョコレート。
有名メーカーではないが、嬉しかったバスケットシューズ。
お年玉をもらい、友達と遊びに行くことを考える時間。
正月特有の静けさ。
凛とした空気。
少し紅潮した自分。
そうした断片が、今も良い思い出として残っている。
だから、年末年始がいつまで経っても好きなのだと思う。
2025年の最後に、加部島を走って
今回の走行距離は約20km。
予定していたすべてを回ることはできなかった。
それでも、静かな島、とんびの声、波の音。
遠くから聞こえる子どもの声。
日本の正月らしい空気を、十分に味わえた。
そして、何度でも走りたくなる裏道に出会えたこと。
2025年の締めとして、これ以上ないライドだった。
